平成26年10月27日~11月2日 活動場所:岩手県上閉伊郡大槌町 【田邉 幸】


ボランティア内容

1日目
 移動日
2日目
 AM:震災研修
 PM:視察
3日目
 AM:B-1グランプリに出店する団子作り
 PM:仮設訪問(大槌第9仮設のお茶会(ひだまり塾))
4日目
 AM:大槌町役場の花壇の植え替え(花いっぱい咲かそうプロジェクト)
 PM:子どもセンター見守り
5日目
 AM:文化祭(大槌第7仮設)
 PM:子どもセンター見守り
6日目
 AM:岩手県社会福祉協議会で運動会準備
 PM:大槌小中学校グランドにて運動会準備と打ち合わせ
7日目
 AM:大槌町民大運動会手伝い
 PM:移動

(現状報告)
 岩手県大槌町を訪問させて頂き、5日間ボランティア活動を行いました。
震災での死者は大槌町では1300名、行方不明の方が現在で480名、月1回は海に潜って捜索活動を行っている。津波の被害にあった場所にはほとんど瓦礫はなく更地になっており、そこに山を切り崩してその土を運んで2mの盛土が数箇所に分けてされている状況でした。盛土をした場所には家は建てず、公共施設や多目的公園を作る予定とのことです。岩手県内の山を切り崩すだけでは土が足らず、他府県からも今後土を運ばないとまかなえない状況。消防署や警察署、社協や小中学校、商店街等生活の基盤となる重要な公共施設は未だに仮設であり、仮設住宅は48ヶ所ある。震災前は町内に5箇所小学校があったが、現在は1箇所で500名の子ども達が町内から通っていました。そのため、遠方の子どもはバスで送迎している。大槌町の海は放射能で汚染されておらず、今年からほたての養殖やわかめの漁業を再開した。また震災後に初めて10月末に川に鮭が戻ってきた。

(感想)
 活動の中で被災者の方と話をさせて頂いた時に「家や家族や大切なものは何もかもなくなったのにローンだけ残っている」「まだ娘は行方不明でもしかしたら土の中に埋まっているかもしれないのに建物がどんどん建てられていく・・」「行方不明の方が海にいると思うと海に入ることが出来ない」等話されていました。
その話を聞いて復興は少しずつ進んでいますが、心のケアはまだまだ長い年月で行っていく必要があると感じました。
運動会、文化祭、花を植える活動・・被災者の方や社協が主体となってされており、どの方々もとても明るくて前向きに生きられており、その姿に感銘を受けました。
今回のボランティア活動を通して、震災から3年7ヶ月経った現在でも行方不明の方が480名もおられ、生活を守る重要な公共施設が仮設であったり等被災地の現状を知り、まだまだ支援が必要であると感じました。しかし震災当時はたくさんいたボランティア団体が現在はほとんど撤退や解散し、ほとんど被災地の現状を報道等でも流れることはなく、風化されてしまっているのではないかと強く思いました。