平成26年5月19日~5月25日 活動場所:岩手県上閉伊郡大槌町 【永山 来夢】


ボランティア内容

1日目 移動日
2日目 AM:震災研修(当時の映像視聴)  PM:町内を車で視察(吉里吉里、赤浜、安渡、浪板、キラリ福幸商店街)
3日目 AM:ベース清掃  PM:ひだまりサロン(裁縫)
4日目 AM:お茶っこ(ダーツ大会)  PM:フリー(消防署、役場、商店街訪問)
5日目 AM:お茶っこ(たこ焼きオープンカフェ)  PM:フリー(町内を自転車で視察)
6日目 AM:ひだまりサロン(折り紙)  PM:フリー(大槌保育園訪問、町内を歩いて視察)
7日目 移動日

私は、震災があった年の夏に、専門学校から岩手県大槌町にある、大槌保育園を支援する為、訪問する機会がありました。しかし、私は休めない授業があったため、行くことができず後悔していました。学生だった私は、その後悔を持ったまま募金をすることしかできませんでした。そこで今回、保育園のある大槌町を支援していると聞き、立候補させて頂きました。実際に被災地に足を運ぶのは、今回が初めてでした。震災があった年は、ニュースなどで被災地の状況をよく目にしていました。しかし、3年経った今では、ニュースなどでほとんど見ることがなくなり、必然的に被災地のことを考える機会も減ってしまっていました。そこで今回、被災地に足を運ぶことができ、まだまだ震災について知らない事がたくさんあると感じました。
今回ボランティアさせて頂いた大槌町は、海沿いにあるため壊滅的被害にあったそうです。また、津波が引いた後もプロパンガスによる火災の被害が多く、救急車やポンプ車も被害にあったそうです。消防署や役場の方も、津波被害により多く亡くなられたそうです。被災して3年経った今では、更地の状態が多く見られ、津波により浸水して緩んだ地盤を強くするための盛土を行っている地域も見られました。海沿いでは、被災当時の状態のまま残っているものもたくさんありました。商店街にも訪問しましたが、大半がプレハブでできた建物であり、復興途中であることを強く感じました。また、海沿いの地域には工事を行う人、車を誘導する警備員さんなどは見られましたが、地元の方を見ることはほとんどありませんでした。仮設住宅のある山側の地域では、畑作業や犬の散歩をする地元の方を見ることはありました。
また、仮設住宅の談話室での活動では、主に高齢者の方でした。活動が平日であったこともあり、子どもたちは保育所や学校へ行っていました。高齢者の方は、お茶を飲みながら楽しく会話をしていましたが、時より震災当時の話をされていました。戦争を経験された高齢者の方もいて、「戦争と津波は本当に恐ろしい」と話されていました。表情を暗くされる方もいましたが、明るい会話になると笑顔で話されていました。私たちボランティアに方言を教えて下さったり、大槌町の伝統文化を教えて下さったりもしました。
私は今回の経験から、被災者の思いや経験を自分の家族や友人にだけでなく、次世代に伝えていきたいと強く感じました。伝える事で今回のボランティアが意味のあるものになると思い、出来るだけ多くの人に伝えていきたいです。そして、まだまだ復興にはたくさんの力が必要である事を伝え、被災地に足を運んでくださる方が増えればと願っています。