ボランティア内容
１日目：移動日
２日目：ＡＭ震災研修 ＰＭ視察
３日目：ＡＭ ひだまりサロン（赤浜第３仮設）
４日目：ＡＭ ダーツ大会（小槌第２０仮設）
５日目：ＡＭ たこ焼きオープンカフェ（大槌第１０仮設）ＰＭ 自転車視察
６日目：ＡＭ ひだまりサロン（赤浜第３仮設）ＰＭ 自転車視察
７日目：移動日
震災から３年２か月がたったところで、岩手県大槌町に訪れました。大阪ではもう、震災についてはあまりテレビでは放送されなくなりましたが、大槌では毎日復興支援などについてテレビやラジオで放送されていました。そして毎日が復興支援に追われていました。そういう面から、被災した地域と他府県での温度差を感じました。こちらが想像している以上に復興はすすんでおらず、町は浸水した地盤を強くするための盛土だらけでした。その盛土すらつくられる予定のない地域もあり、どれだけ復興支援は進んでいないかは、一目瞭然でありました。
昔の街並みを写真で見ながら、同じ道を自分の足で歩きました。すると紀麗になった建物もありましたが、ほとんどは灰色の景色でした。そこに居るだけで、大槌町の人々の大切な居場所、命が失われたことを肌で感じました。きっと人々はその場所を見るだけで様々なことを思い出し、悲しい出来事を思い出すのだろうと予測してしまうので、どうか早く復興できることを強く思いました。
仮設住宅に行きお話しを傾聴するボランティアが今回は中心で活動しました。地元の方々ととても楽しい時間を過ごすことができました。方言を教えて下さったり、楽しかった話など沢山私を受け入れお話してくださり、大槌の人々はとても暖かい方ばかりでした。ですが時折、震災での出来事を話して下さりました。「私の孫と息子が流された」と言う話や「間一髪で助かった」などさまざまでありました。私は「どうして悲しい出来事を自ら話して下さるのだろう」と考えました。答えは「次世に伝えてほしい」という理由でした。それは答えを聞かなくても、地元の方々とお話していると分かりました。私はボランティアが初めてなのに、地元の方々は「来てくれてありがとう。忘れられんとこうして来てくれるのは本当に嬉しい」と言うお言葉をいただきました。その時に「必ず大阪でいろんな形で今の被災地を伝えていこう」と思いました。この、すさまじい地震と津波は誰もが忘れてはいけない、歴史の一部だと感じます。
活動日は５日だけでしたが、震災の恐ろしさを十分に感じました。この感じたことをガーデンロイだけでなく、家族友人親戚とつながりのある方たちに今復興を目指している被災地のこと、大槌のことを伝えていきたいと思います。そこでやっと初めて私は、ボランティアができたということだと思います。
そして、今を生きることが出来なかった方々の分、私はロイの子どもたちに今まで以上の気持ちを注いで接していこうと思うほど自分が得たものもたくさんあった、震災ボランティアになりました。