平成25年12月1日~12月5日 活動場所:岩手県上閉伊郡大槌町 【溝川 まひる】


ボランティア内容

1日目(日曜日)
移動日 

2日目(月曜日)
ボランティア休日
AM:大槌町視察
PM:買い出し

3日目(火曜日)
AM:仮設でクリスマス会(お茶っこサロン)
PM:仮設でクリスマス会(お茶っこサロン)

4日目(水曜日) AM:仮設でクリスマス会(お茶っこサロン)
PM:仮設でクリスマス会(お茶っこサロン)
夕食後:震災研修(スライドショー)

5日目(木曜日)
移動日

(感想)
私は今回、岩手県大槌町に初めて行きました。そこで、まず、感じたことは、自分の周りと、被災地との震災に対する大きな温度差でした。それは、岩手県と福島県でも、大きな温度差があると話して下さりました。大槌町では、現在、復興計画を立てており、将来、家を建て、人が住むことが出来るように、土台の高さを上げる工事が行われています。その為、その地域の家や建物は全て取り壊されるので、住居者は別の地域へ移動しなければなりません。私達が行った時にはまだ、取り壊されていない家や建物が幾つかあり、それは住居者の許可がないと出来ないようでした。そのようなこともあって作業は遅れており、仮設から出ることが出来ない方がまだまだ沢山いると知りました。また、仮設でこの話が出た時には、「知った物が何もなくなるのはやっぱり寂しい」という声が何度か聞かれ、胸が痛くなりました。壊して欲しい意見と、壊さないで欲しい意見が半々で上がっているそうです。仮設では住人同士でトラブルになる事もあり、お金の問題や、環境の問題(部屋が狭く、薄い為)が多いことを知りました。
クリスマス会では、ビンゴゲームをしてその後にお茶っこをしました。年配者がほとんどでしたが、午後の部では学校から帰宅した小学生が何人か参加することもありました。お茶っこで話をしていると、「早く家が欲しい」「落ち着いて過ごせる居場所が欲しい」という声が多く、仮設で過ごす大変さや辛さを痛感しました。震災時の話を聞いた時には、言葉を失ってしまい、聞くことしかできませんでした。「仕事がしたい」と話す方もたくさん居ました。私達に対して「来てくれてありがとう。」と何度も声を掛けて頂き、本当に嬉しかったです。パワフルな方ばかりで、私達が勇気や元気をもらってしまう程でした。活動の後には毎回、分かち合いとして、一日の振り返りを行いました。女性の参加者が多く、男性も来たくなるような工夫が必要ではないかという話が出ました。男性の支援員が居ることで、参加しやすくなるのではないかと思いましたが、支援員の収入が低い等の理由で人手が減ってきているので難しいようでした。
震災研修では、子どもの笑い声が悲鳴に変わり、あっという間に町が飲み込まれてしまう、今までに何度も見た映像が、実際に大槌町に住んでいる人と関わり、町の様子を自分の目で見る前と、後では衝撃が全く違いました。今までは、ニュースや画面で震災の映像を見ても、実感が得られなかったのですが、今回、自分の目で見てきて、現状を知ることでやっと実感が得られました。東北の報道もほとんどなくなっていく中、私の周りの多くの人が、ボランティアに参加する前の私と同じで、いまだに実感がない状態ではないかと思います。そんな中で、私に出来る支援は、東北との温度差を少しでもなくす為に、自分の周りの人に、出来るだけ多くの人に被災地のことを知ってもらい、実際に行ってもらえるよう、学んだことをしっかり伝えていくことだと思いました。