平成25年2月1日~2月6日 活動場所:岩手県上閉伊郡大槌町 【清水健太】


1日目(金曜)
AM:移動
PM:買い出し

2日目(土曜)
AM:宿舎清掃
PM:ボランティアフォーラム

3日目(日曜)
AM:傾聴(お茶っこサロン)
PM:仮設へチラシ配り

4日目(月曜)
ボランティア休日

5日目(火曜)
AM:傾聴(お茶っこサロン)
PM:仮設へチラシ配り

6日目(水曜)
AM:傾聴(お茶っこサロン)
PM:移動

一年ぶりに大槌町へ訪問しました。
2011年最初に東北に訪れ、一年後に訪問した時は街の変わりように(町に瓦礫が無くなっており、数ヵ所に固められていた)驚いていたのですが、今回それからまた一年がたちましたが町の様子はあまり変わっていませんでした。
今回は初めて傾聴のボランティアを経験させて頂きました。
また2月という寒さが厳しい時期に、仮設での生活がどれだけ大変なものかも実感する事が出来ました。
まず仮設設置に当たり、津波が来ない高台での条件が必須になります。
殆どが山や田んぼの上に建てられており、その為湿気が多かったり日当たりが悪かったり、また風を遮るものが無く、環境としてはとても厳しいものでした。
場所も町から離れた所が多く、お年寄りや足の不自由な方、車など運転出来ない方は満足に買い物も行けない不便さがありました。
傾聴ではお茶やお菓子をふるまいながら仮設で暮らしている方のお話を聞くのですが、町の様子とは打って変わり、心の問題が大きく出てきているようでした。
最初の1年は慣れない仮設での生活、身内のお葬式など忙しい日々に追われていたのですが、もうすぐ2年を迎えるにあたり、自分の心にやっと向き合い、そして整理のつかない気持ちにとても苦しんでおられました。
昔の大槌町の話など、楽しい会話もありましたがふと当時の話になるととても重たい空気になりました。「もうすぐ2年たつけど、今でも思い出すと涙が止まらない。息子を先に亡くすというのは本当に辛い。」と泣きながら話されていた女性が忘れられません。
それと同時に津波に飲まれ命からがら助かった、戦争と大災害を生き延びたある女性の強さにとても感銘を受けました。
東北に来るボランティアの数もどんどん減っている中、フォーラムではこれからは地域の住民が主体となってボランティアを展開していく事が必要だとの話がありました。
しかしお年寄りが多く、足の不自由な人もたくさんいる中、その理論と現状のギャップに本当にそれで復興が進んでいくのだろうか、本当に必要な支援は何なのかと考えさせられました。
ただひとつこうして継続して東北へ行く事が、自分とそして自分発信で回りの人に東北にスポットライトを当てる事になるのだと、東北の報道がどんどん無くなっていく関西でとても必要な事だと改めて感じさせられました。