平成24年10月1日~10月7日 活動場所:岩手県上閉伊郡大槌町 【松本 雅宣】


ボランティア内容

1日目
花巻から釜石までの列車が台風の影響で大幅に遅延し、18:00過ぎ頃、大槌ベースに到着。
夕食後オリエンテーションにてベースでの1日の流れ、共同生活におけるマナー、食事方法、ルール、毎日の分かち合いにてその日の活動を確認し、相手の発表に対し否定等認めずベースの色と、ボランティアに対する定着を理解する。

2日目(雨)
AM:ベース長、ベーススタッフに大槌町一帯をワンボックスカーにて案内していただき、その土地の状況把握に努める。津波による二次被害の痛々しさ、エピソード等聞かせていただく。
PM:ベース周辺の草刈りや道路清掃。目的は帰省される元住民の方々のために町を少しでも荒れないようにとのこと。
夕食後:スライドショーを鑑賞させていただく。

3日目(雨後曇)
AM:お茶っ子サロン(仮設住民の談話室など利用し、コーヒー、紅茶、お菓子を提供する、地域の人とのコミュニケーションをはかる活動)のチラシ配り。活動先の仮設住宅一軒一軒をまわり、声かけしビラを配る。
PM:ベース周辺の草刈り。草刈り機を使用。
活動終了後、ベースの隣にある喫茶店(ムーミン)での復興支援ライブに観客として同席。被災者の娯楽である空間を、肌で感じた。

4日目(雨)
AM:談話室の無い仮設のため、お茶っ子サロンは中止となり、住宅一軒一軒20世帯ほど訪問し、コーヒー、紅茶、お菓子等を提供。
PM:談話室のある仮設でのお茶っこサロン実施。
年配者が多く、7名程参加。最高齢で90歳。談話の中でも震災の話が多くを占め、涙ながらに語られる被害者の方もおられ、震災での心の傷痕を感じる。

5日目(曇)
社協ボランティア活動。公営住宅の予定地である空き地の草刈り。いつでも工事が開始できるよう準備。

6日目(晴)
社協ボランティア活動。カリタスジャパン地元ボランティアと一緒に吉里吉里海岸の清掃。
きれいな海岸を復活させて、観光客や地元の子どもたちが夏場海水浴などできるように環境整備。小さい瓦礫はふるいにかけ、瓦礫のみを撤去したり、40mほどもある流木を40名ほどのボランティア総出で海浜の隅に撤去していく。ボランティア同士の一体感も生まれる。

7日目
移動日。

(感想)
震災熱もさめ始め、テレビ、マスコミで取り上げられることが少なくなってきているのが現状。しかし、被災地は復興には程遠い状態であることが、実際に現地に足を踏み入れて感じることでした。
自分自身、今回のボランティアを通じて、もう一度深く見つめ直す機会となりました。
自分自身のできることを精一杯ひたむきにし、また古木ベース長のおっしゃられていた一番心に残る言葉で「楽しくなければ継続できない。楽しんでください。」という言葉通り、何事も楽しもうと思いました。
地域の絆を大切に守り、自分の身近で接している入居者の方々と、それが縁で生じたスタッフ間の絆をより高めていけるよう、努めていきたいです。
今回のボランティアで、遠い大阪の地で被災者の方々のために微力でも力になりたいという思いの種を植えることができたので、どんどんその種に「想い」という水をやり、「被災地復興の手伝いができる」という大きな美しい花を咲かせることができるように、日々の生活の中で考えていきたいです。