平成24年10月1日~10月7日 活動場所:岩手県上閉伊郡大槌町 【田窪 識】


1日目移動日
2日目AM大槌町案内   PMベース周辺の草抜き
3日目AMビラ配り    PM草刈り
4日目AMお茶配り    PMお茶っこ
5日目AM草刈り     PM草刈り
6日目AM砂浜清掃    PM砂浜清掃 
7日目移動日<帰宅>

前回同様カリタスジャパン大槌ベースにお世話になる。
10月現在ボランティアの数は震災当初と比べ10分の1と言われている。平日ということもありベースには私達しかボランティアがおらず30人程受け入れることができるベースにしてみると少なかった。
週末になると1人、2人とボランティアの方が来られベース内に活気が出てくる。また地元の方も週末になると一緒に参加してくれていた。
ボランティアセンターはボランティアの募集を終えるそうで今後は地元の方達だけで町の復興をしていくのだと聞く。私はまだ瓦礫が山ほどあり、雑草の手入れも行き届かない現状を見ると、出来ることがまだあるはずなのに地元の方だけで復興していくのは正直厳しいだろうと考える。
今回のボランティアではお茶っこという仮設住宅に赴き、お茶やお菓子を食べて楽しい時間を提供する活動がある。参加してくださる方は年配の方が多く、その他の方は仕事をしているから留守であった。初めて被災者の方と話をすることができた。始めは他愛もない会話で笑い声がよく聞こえていた。私たちが方言が聞き取りづらく頷いてばかりいるとわかりやすい言葉で話してくれたり、あまり会話に入れずにいると話を振ってくれたりと気遣ってくれているのが凄く胸に響いた。楽しい会話が続くと思いきや急に震災の話に変わる。震災の話を直に聞いていると言葉を失い私たちは黙って聞く事しかできなかった。その中でも衝撃的だったのは道の駅で売っている魚の中から人間の指が出てきたという話があった。他に津波がきたときどこに避難したかなどの話をしていた。参加してくれていた方の何人かが目に涙を浮かべていた。まだ心に傷を負っているのだろう。話を聞くだけで胸が締め付けられる思いになるのにどんな思いで話されているのだろうと考える。
結局最後まで話に入ることは出来ずにお茶っこの時間が終わってしまう。最後に私は参加してくれた方に「今どんな支援が必要ですか?」聞いた。すると「今で満足している。こうして話にきてくれることが嬉しい。また来て。」とおっしゃった。私は今回のボランティアに来て良かったとその時感じた。
社協の依頼の活動である砂浜清掃、草刈りは約60~80人程が集まった。そこで偶然の再会をする。以前砂浜清掃で友達になったマレーシアの方が参加していたのだ。
私はとても嬉しかった。なぜなら前回だけでなくまたボランティアに来てくれたこと。今回は自分がリーダーになり皆を引っ張っていること。こんなに嬉しく思う自分が意外だった。
ベースの神父さんがこう言われていた。出会う人に話をしなさい。ただ与えられた仕事をこなすのではない。作業を通して友人ができる。共感する。これがボランティアの基本の一つなのだと。その言葉が未だに胸に残っている。